更新日:2016.03.28(月)
皆さんの家の入口には、門扉って付いていますか?
車を運転していてふと、疑問に思ったSです。
今日は、住まいの顔になる門扉選びの基礎知識についてお話しをします。
我が家は、通りから一本奥まった道の先にあるので
人通りと視線は皆無。行き止まりです。
それもあってか門、という機能がありません。
ご近所さんも似たような配置の集落なので
塀はあっても小さい頃に門扉とかを見た記憶がほとんどありません。
なので、いまだにどうにもイメージが湧きにくいんです。
門扉と言っても種類は意外に多種多様。
片開き、両開き、親子扉に引き戸。
仕様も横桟、縦桟、格子、パネル。
素材はアルミ形材、アルミ鋳物、木製、樹脂、アイアン、スチールなどなど。
組合せとなれば更に。
その中から敷地の状況や外構のデザイン、好みと合わせて選ぶ。
四角くてある程度大きいので少しお堅い印象になりがちですが、
エクステリアの中でもかなり自由度が高いですよね。
家屋が密集した昔からの集落、区画整理された住宅地。
道路沿いに並ぶ家屋。
普段目にすることが多い住宅の配置パターンですが
その中で、何処の門回りがしっかりしているか見てみると
道路沿いのお家で門扉はよく見かける気がします。
「絶対に必要か?」と言うとそうとは言い切れない物なので
付ける、付けないは住む人の気持ち次第。
何かしら“そこにある必要性があるかどうか”と言うこと。
では、どういった目的で付けるのか?
一般的な必要性としては、防犯と境界線です。
とはいえ、
最近は、玄関前を駐車スペースとして使うお家が多いので
門周りを簡略化して、できるだけ広いスペースを確保したい。
そういったご要望はえす・あーとのお客様からも多くお聞きします。
そうなると門扉は真っ先に削られます。
道に開いて塀も柵もないのに門扉だけがぽつんとあっても
境界にも防犯にも意味がないからです。
逆に、道路から玄関までのスペースが狭いようなら
門扉があった方が奥行きもあるように見えますし
道路から直接敷地内を見られると言う不安を軽減。
パーソナルエリアを確保できます。
お子さんやペットが道路に飛び出してしまう
万が一の事故を防ぐことにも有効です。
安全の基本は一旦停止、左右の確認。
デザインとしてはどうか?
建物や周りの外構部分に合わせて選ぶのが一般的ですが
デザインと素材の幅が広いのでアクセントとして遊んでみるのもあり。
住宅のイメージをがらりと変えるポイントになります。
これはちょっとお高いですが、デザイン性は確実で
コーディネートしやすいのがポイント。
明るい印象のお庭にぴったりです。
アルミ形材は特に一般的なタイプで
癖の少ないモダンなデザインはどんな家にも合わせやすい。
フェンスとデザインを揃えるとより一体感が増します。
アイアンは個性が強いので場所を選びますが、
重厚な物から軽やかな物までデザインの幅が広く
塗壁やレンガと言った洋風の外構によく似合います。
「行ってきます」と「ただいま」。
玄関を通り抜けて、家の外に出る際にもう一度、
門扉を開いて出かけていく。
家と外を繋いでいる間の場所をもう一度、
見直してみませんか?